耳コピができないなら答えを見てしまえ!「GLnet+」【使い方のコツとレビュー】

 

作曲スキルを上げるには、ひたすら耳コピの数をこなすといいぞ!」。

 

なるほど完璧な作戦っスねーーーっ その耳コピができないという点に目をつぶればよぉ~~~

それがDTMを始めて間もない頃の偽らざる僕の心境でした。アナタもですか?奇遇ですね。

 

しかし心配はいりません。今はDTMerにとって良い時代なので、耳コピが出来なくても楽曲をコピーする手段はあります

GLnet+」というサイトもその手段の一つ。

 

なんとこのサイト、メジャーな楽曲のバンドスコア(楽器全部の楽譜)が見られる上に音源も試聴できるというチートサイトなのです。そして無料。何故だ。

 

オーキド博士から初めての相棒としてリザードンを貰うような展開です。下に詳しく説明していきます。

 

GLnet+とは

邦楽からアニソン、ボカロまで様々な楽曲のバンドスコアが閲覧できるサイトです。

利用料は無料。会員登録の必要もありません。

楽譜 – GLNET+

実際、コピーバンドを組んでいるバンドマンの間では「使えるサイト」として結構有名だったりします。

他のバンドスコア系サイトに比べ、アニソンやボカロが充実しているのも特徴です。

耳を使わないコピー、「写経」ができる

GLnet+最大の特徴として、

  • バンドスコアなので、その楽曲で使われている楽器全ての楽譜を見ることができる
  • MIDI音源が付いているので、スコアを見ると同時に音も聴ける

があります。

ある楽曲のページを表示したところです。

上部にプレイヤーが表示されていて、Playを押せばMIDI音源が再生されます。その下のミキサー機能を使えば、任意に選択したパートのみを鳴らすことなんかもできます。

また、右上のプルダウンから選んだパートの楽譜が後ろに表示されるようになっているので、好きに切り替えることができます。もちろん全てのパート分あります。

 

そして各楽器の楽譜があるならもうこっちのもの。

DAWにスコアをそのまま打ち込んでコピーする、いわゆる「写経」が可能になるのです。

耳コピはもう済んでいるので必要ありません。ただ楽譜のとおりに打ち込んでいくだけです。打ち込んでいて「なんか変になった」と思った時は、MIDI音源をよく聴いて修正していきましょう。

 

そして一曲丸々打ち込めたなら、再生してみましょう。コピーする前と比べ、その曲の構造に対してずっと理解が深まっているのではないでしょうか。

ただ曲をなぞっただけでも、普通に聴いてる時にはわからなかったアレンジの工夫が色々見えてきます。しかも写経なら、自力では到底耳コピできないような複雑な曲も教材として解剖することができるのです。

これを繰り返すことでプロの作編曲を追体験でき、引き出しが蓄積されていきます。

 

コピーはめちゃくちゃ大事です。今、20代から30代くらいで活躍している優秀なアレンジャーの方の大半はカラオケの仕事を経験されているんですよ。カラオケの仕事で耳コピをしまくって、耳のセンスや練度を上げて、それを自分の作品のクオリティアップに生かしているんです。だから、すごくリアルな打ち込みができたり、ミックスの細かいところまで完ぺきにできたりするんですよね。

これはアニソンDTMer界の聖書と謳われた「プロが教えるアニソンの作り方」で、現役のプロが発した有名な一節です。繰り返されるコピーはいずれ、自由な作編曲を実現するのかもしれませんね。

 

昔から市販のバンドスコアで写経する文化はありましたが、楽譜が読めない!という初心者には音で確認できるGLnet+のバンドスコアが大変有効です。

注意点

そんな”””強い”””GLnet+ですが、注意すべき点が2つあります。

1つ目はどんな曲でもあるわけではないこと。

GLnet+のバンドスコアは、wikiのように有志が追加することが出来ません。運営が月に2~3曲のペースで更新するのを待つだけです。

追加される曲の選定も特に基準はないようで、その時によって年代もジャンルもバラバラです。従って、コピーしたい曲がリストに無い場合は追加されるのを祈るしかありません。

 

2つ目は楽譜だけで音源は付いていない曲も一部あること。

登録されている楽曲の中には楽譜だけしかないものもあり、その場合は市販のバンドスコアと同じような使い方しかできません。それでも無料なのでメリットはあるのですが。

おわりに

もちろん自力で耳コピをすることでしか培われない能力もあります。音感、いわゆる「聴き取る力」なんかはその筆頭ですね。

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しかし初心者のうちは、このサイトを使ってプロの曲を自分のDAWで再現することで、コピーといえど達成感を得ることができます。活動初期における達成感は、楽しく続けるためにも重要な要素だと考えます。

 

あと写経は終わりのある作業なので、やる気が薄いときでもとりあえず手を動かせるのもメリットだと思います。数をこなすにも精神的なハードルは低い方がいいでしょう。

ある程度やり続けて慣れてきたら耳コピに移行、がスムーズなルートです。あとは以下の記事のようなところに気を付けつつ、一緒に頑張って量をこなしていきましょう。

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