2018年の4月にこの記事を書いて以降、日々機能が更新され、使いやすさに磨きがかかる一方の「Loopcloud」。
「デキる男は前に進み続ける」……。ここ数か月、何をしていたかあんまり思い出せない僕には、学ぶべきところが多いようです。
笹食ってる場合じゃねえ!とばかりに随時アップデート内容をまとめていきますので、上記記事の補足として参考にしてみてください。
目次
4.0での変更点
ループの編集機能が強化
ループをDAWに落とす前に編集できるのがLoopcloudの強みですが、その編集機能が大きく強化されました。
元々あったピッチ変更やパターン組み換え機能なども使いやすく改良されましたが、最も大きい変更は「EDIT」機能の追加でしょう。
左から、
- 選択ツール → オーディオに対して並び替え、音量調節、フェードインアウトを適用できる
- スリップツール → オーディオの開始点を変更できる
- はさみツール → グリッドに合わせてオーディオをスライスできる
- ミュートツール → 選択したオーディオをミュートできる
- リバースツール → 選択したオーディオをリバース(逆再生)する
となっており、既存のループやワンショットを自由に組み替え、新たな素材を生み出せるようになりました。
組み替えたループは「PROCESSED」をドラッグ&ドロップすることで、直接DAWに貼り付けることが可能です。なお、「ORIGINAL」を同様にすると編集前のループを貼り付けられます。
3.0での変更点
手持ちの素材をLoopcloudに追加して管理できるようになった
「coming soon!」が本当に早く訪れたところを初めて見ました。
Loopcloud2.0では不可能だった手持ち素材の追加が、本アップデートによって可能となったのです。
しかも嬉しいことに、Loopmasters以外のメーカー等から入手した素材でも追加できるようになっています。
画面右上の十字ボタンをクリックすると、追加ウィンドウが表示されます。
ここで注意すべきなのは、「追加はフォルダ単位でしかできない」ということ。
1つだけ音ネタを追加したい、という場合は特定のフォルダにそのファイルだけ入れておく、みたいな謎の工夫が必要になります。
あとドラッグ&ドロップでの追加もできません。この辺は改善の余地を感じるところです。
タグ付けを自動でやってくれるようになった
上の素材追加機能の延長ですが、追加した素材を分析し、それぞれ適切なタグを自動で設定してくれるようになりました。
素材管理で課題になりやすいタグ設定を代行してくれるため、手打ちする手間が大きく省けます。
最近こういうビックリ系技術が多すぎて逆にあまり動じなくなってきましたが、なんにせよめちゃめちゃ助かる機能であることに違いはありません。
ちなみに判別の精度はまぁまぁ、といったところ。
キックやスネアなどの分かりやすいモノはほぼ間違いなく判別できていますが、たまーに見当違いのタグが付与されている場合もあります。
上の画像では「hip hop vocal&fx」というフォルダに入っているからか、「とりあえず全部VOCAL付けとけ!」と言わんばかりに全てVOCALタグが設定されています。
これを可愛いとみるか怖いとみるかはアナタ次第です。
自分のPC上に保存されている素材のみを検索できるようになった
Loopcloud上の素材を検索する際、「PC上に保存されている素材のみ」を検索できるボタンが追加されました。
一番右側の、ディスクが重なっているアイコンのボタンがそれです。
従来の検索ではPC上に保存されているいないを問わず、登録されている全ての素材が対象だったために検索結果が膨大になりがちでした。
このボタンをオンにすることによって対象がPC上に保存されている素材のみに限定されるため、「以前使ったアレをもう一度使いたい」といったシチュエーションで、スピード感を持って探すことができます。
アップデートの中では一番地味ですが、堅実に使い勝手を向上させる機能なのではないでしょうか。
デキるサービスの明日はどこだ
今後も不定期に更新されていくことが見込まれるLoopcloud。
そのたびに僕たちの手間をまた1つ省き、驚かせてくれることだと思います。
一つ一つの新機能が「ユーザーとして使うならどんなサービスになって欲しいか」を強く考えて実装されていることがうかがえ、1ユーザーとしてこれほど心強いことはありません。
30.0くらいになった時には僕たちの下の世話すらしてくれるようになっているかもしれませんね。
これからもぜひ、おんぶに抱っこで目一杯お世話になっていきましょう。