【随時更新】「Scaler」の機能アップデートまとめ【PIB】

PluginBoutique Scaler
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

PluginBoutique社のコードアシスタントプラグイン「Scaler」は、リリースされてからもう結構経つにも関わらず、継続的なバージョンアップがなされています。

音楽理論をショートカットするコードアシスタント「Scaler」【使い方レビュー】

2023.09.30

ユーザーとしては嬉しい限りですがブロガーとしてはどんどん情報が置いて行かれてしまうため、動揺の末にScalerの主要なアップデート情報をまとめるページを作ることにしました。

上の記事を書いた頃と比べ、今はsleepfreaksさんの動画でも紹介されていないような新機能もだいぶ増えて、さらに使いやすくなっています。

今後もアップデートされるごとに随時更新していきますので、購入前後の参考などにご活用ください。

 

Scalerの価格はこちら

 

※現在はScaler 2が最新版です↓

Scaler 2

コード進行アシスタントの最前線、「Scaler 2」【使い方とレビュー】

2023.10.02

 

Drag MIDI(エクスポートの強化)

作成したコード進行をMIDIとして出力する機能は最初からありましたが、Ver1.2以降から音符の長さも設定できるようになりました。

また、奏法の切り替え(Arpeggio、Strumming)も実装され、組み合わせて使えば鳴らす音源に合ったMIDIを手早く出力することができます。

奏法の補足

Arpeggio(アルペジオ) → コードを一音ずつバラして鳴らす奏法

Strumming(ストラミング) → ギターの演奏を再現するためにコードの入りを若干ずらす奏法

 

Scale Lock(スケールの固定)

自分で指定したスケールの構成音、もしくは白鍵のみ音が出るように、有効なMIDI鍵盤を固定することができます。

スケールを指定した場合、構成音以外の鍵盤を押すとすぐ下の構成音に置換されます。↓では「ラ」を押していますがスケール外のため、構成音の「ラ♭」が鳴っている状態です。

白鍵のみに指定した場合、スケール外の音はミュートされ鳴りません。

使い所としては特定のスケールでソロやフレーズを考える時などが想定されます。

 

フレットボード表示

通常、Scalerの音程表示は鍵盤ですが、ギターのフレット表示に切り替えることも出来るようになりました。

作ったコードやメロディラインをギターで弾くとどのフレットなのか?を瞬時に確認できるため、ギターを絡めるアレンジでは大いに活躍します。

なお、表示はレギュラーチューニングだけでなく、ドロップなどの変則チューニングにも対応。また、Ver1.7以降ではベースフレットでの表示も可能です。

   

 

Detect(作成したコード進行からスケールを逆算)

ビルダーと呼ばれるエリアにストックした自作のコード進行から、それに合うスケールを逆算してくれるボタン(Detect)が付きました。

例えば「イントロに何かフレーズを入れたい」みたいな時に、コード進行から使える音を絞り込んでくれます。普段は使わないスケールが表示されたりするので、自分の手癖にない音に気付けることがあります。

 

Copy to Builder(コード進行のコピー)

ブラウザと呼ばれる、テンプレとして収録されているコード進行などを表示するエリアのコードを、自分で編集することの出来るビルドエリアにコピーするボタンです。

今までは一つずつドラッグして移していたので、これがあるだけでだいぶ便利になった気がします。

 

Chord Set Preview(コード進行のプレビュー)

ブラウザエリアに表示したコード進行を再生するボタンです。

これは逆に何故今まで付いていなかったのかが疑問です。今まで一つずつコードを手押しして確認していましたが、冷静に考えるとなんともシュールな絵面です。

 

テンションノートの一括付与、除去

選択したスケールのダイアトニックコードを表示する際、それら全てに一括してテンションノートを付けたり消したり出来るよ!という機能です。

アップデートとしては地味な部類ですが、細かいところまで気が配られていて個人的には嬉しかったりします。

 

Voicing Lock(ヴォイシングの固定)

コードの転回系(音の積み重ねる順番)を同一のものに固定する、という機能です。

ヴォイシング 展開系
  1. Dynamic Grouping
  2. Extracted Voicing

の2つのモードがあり、①は全てのコードを可能な限り同じ音域で鳴るように積み直すというもので、鍵盤をめいっぱい使って鳴らしてくれます。

「コードに互換性を持たせる」という説明を見るに、あまりにコード間の音域が異なる進行だと入れ替えた時に不自然に聴こえる場合があるので、それを防ぐために聴感上の差が出にくい転回系で固定してくれる、ということのようです。マニュアルの表現が何故かお洒落なエッセイみたいなので意訳ですが、こういった問題で困った時は使い所かもしれません。

②は任意のコードの転回系をそのまま他のコードに適用できるというもの。

ヴォイシング 転回系

これを使うと例えばScalerに収録されているコード類なんかも自分のよく使う転回系で鳴らすことができます。今までそれをやろうとするとコードを一つ一つ自力で修正する必要があったので、その手間が省けるのは助かりますね。

 

転回系のコピペ

任意のコードの転回系を他のコードにコピペできるという、新発想の機能です。PluginBoutique社に吹く若い風を感じます。

試してみたところビルドエリアのコードにしか貼り付けはできないので、進行を作っている最中に転回系を変えたくなったらその他のエリアのコードから引っ張ってくる、みたいな使い方が想定されます。

 

Scalerの未来予想図

PluginBoutique内のストアでも常に売り上げ上位にいるScaler

売れてるしこれでいいか、とテコ入れの手を休めないのはユーザーとしても嬉しい限りです。

気付けば年単位でお世話になっているプラグインになっており、今やコレ無しでは自力で代理コードを探せるかどうかも怪しくなってしまいました。

DTMerにとって永遠の課題とも言えるコード進行。独りでは迷ってしまいそうなら、日々進化していくScalerの力を、一度借りてみてはいかがでしょう。

 

Scalerの価格はこちら

 

音楽理論をショートカットするコードアシスタント「Scaler」【使い方レビュー】

2023.09.30

ABOUTこの記事をかいた人

当ブログ管理人です。 DTMを10+x年、ひっそりやっています。 記事内容をもっと詳しく知りたくなったら是非、オンラインレッスン↓へどうぞ。